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Tableau Server のバックアップと復元のトラブルシューティング


発行: 02 May 2017
最終修正日: 20 Jul 2023

ご質問

Tableau Server のバックアップと復元に関する問題の最も一般的な原因のトラブルシューティング方法。

環境

Tableau Server
 

回答

一般的な原因 #1: パーミッション

サーバー バックアップまたは復元の障害のほとんどは、コマンドを実行しているユーザー アカウントのパーミッション設定が原因で発生します。「必要な実行サービス アカウント設定」に従って、パーミッションを設定します。 : 上記の手順を実行する前に、必ず Tableau Server を停止してください。

一般的な原因 #2: ディスク領域

バックアップ障害のもう 1 つの一般的な原因は、バックアップを実行するのに十分なディスク領域がないことです。

十分なディスク領域を使用できない場合、次のいずれかのオプションを試してください。

バックアップに必要なサイズの縮小

Tableau Server バックアップに必要なサイズを縮小するために、古いログ ファイルおよび残留リポジトリ ファイルを削除します。

重要: cleanup を実行するとすべてのログ ファイルが削除されます。それには、ディスク領域の再利用によって問題が解決されない場合、Tableau サポートによるトラブルシューティングのサポートで必要になる可能性があるファイルも含まれます。ziplogs タスクを実行して、ログを安全な場所に移動してから、cleanup コマンドを実行することをお勧めします。

2018.1 以前のバージョン
  1. 管理者としてコマンド プロンプトを開き、既定で C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\[Version]\bin にある Tableau Server の bin フォルダーに移動します。
  2. 次のコマンドを入力して残留リポジトリ ファイルをクリーンアップします。
    • tabadmin status 
    • ステータスが stopped の場合、tabadmin start と入力します
    • tabadmin cleanup 
  3. 次のコマンドを入力してログ ファイルをクリーンアップします。
    • tabadmin stop 
    • tabadmin cleanup
    2018.2 以降のバージョン
    1. 管理者としてコマンド プロンプトを開き、既定で C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\bin.[Version] にある Tableau Server bin フォルダーに移動します。
    2. 次のコマンドを入力して残留リポジトリ ファイルをクリーンアップします。
      • tsm status 
      • ステータスが stopped の場合、tsm start と入力します。
      • tsm maintenance cleanup 
    3. 次のコマンドを入力してログ ファイルをクリーンアップします。
      • tsm stop 
      • tsm cleanup
    サービス ログ ファイルとリポジトリをクリーンアップしてもバックアップを正常に行うために必要なディスク領域が確保できない場合、一時的にファイルを別のドライブに移動して、利用できるストレージ容量を増やすことを検討してください。

    より大きなドライブ上のフォルダーをバックアップ先にする

    (注: このオプションは Tableau Server for Windows のバージョン 2018.1 以前でのみ利用可能です。) 既定では、Tableau Server は C:\ ドライブの一時フォルダーにバックアップ用の一時ファイル (.tsbak) を格納します。C:\ ドライブに十分なディスク領域がない場合、Tableau Server に別のドライブ上のフォルダーを使用させて、より多くのディスク領域を使用できるドライブに最終バックアップを保存することができます。次の例は、H:\temp という共有ドライブを使用します。 
    1. 管理者としてコマンド プロンプトを開き、Tableau Server の bin フォルダーに移動します。
    2. 次のコマンドをタイプします。パスにスペースが含まれている場合は、パス全体を引用符で囲みます。
      • tabadmin stop
      • tabadmin backup C:\temp\backupfilename.tsbak -d -t "H:\temp dir\backup"

    詳細情報

    リカバリ用に Tableau Server を定期的にバックアップすることをベスト プラクティスとしてお勧めします。バックアップの復元を成功させるには、ターゲット インストールの構成がソース インストールと同じでなければなりません。新しいインストールで構成の変更を行う前に、復元が成功したことを確認する必要があります。

    アンインストール プロセス中に Tableau Server によって自動的にバックアップが作成されますが、アンインストールの前に Tableau Server のバックアップを手動で行い、ファイルを安全な場所にコピーすることをお勧めします。それにより、再インストール時やアップグレード時のバックアップまたは復元プロセスにおける障害に備えることができます。

    バックアップに必要な容量はデータ ストアのサイズによって異なり、抽出の数、ユーザーおよびグループの数、抽出データベースのサイズなどの要因に左右されます。大まかには、以下のディレクトリによって使用される容量よりも 20% 多い容量をバックアップに使用できるようにする必要があります。

    C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data

    注: 手動で作成したバックアップを別のコンピューターまたはドライブに移動しない場合、Tableau Server でもアンインストール時にバックアップが自動的に作成されるため、倍のディスク サイズが必要になります。


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